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定期的なグルコサミン補給と加齢に伴う慢性疾患のリスク:傾向スコア一致コホート研究からの証拠

著作名:
出典:
Aging Clin Exp Res. 2025 Aug 29;37(1):259
DOI:
10.1007/s40520-025-03171-9
キーワード:
コホート研究, EU, 肝疾患, がん原性, 肺疾患, 心血管, 加齢
要旨:
グルコサミンは関節の健康を目的として中高年を中心に広く利用されているサプリメントであるが、慢性疾患の予防との関連については十分に明らかになっていない。
この研究では、英国の大規模前向きコホートであるUK Biobankに登録された参加者のうち、ベースライン時点で非感染性疾患(NCDs)を有していなかった269,033人を対象に、グルコサミンの定期的な摂取と加齢関連NCDsの発症リスクとの関連が検討された。
解析では、グルコサミン使用者と非使用者を1対1で対応させる傾向スコアマッチング(propensity-score matching, PSM)が用いられ、その後、Cox比例ハザードモデルによりハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)が算出された。
中央値13.8年の追跡期間中、52,556人がグルコサミンを定期的に使用していると報告しており、PSM後には使用者52,525人と非使用者52,525人が解析対象となった。
多重検定による偽発見率補正後、グルコサミンの定期的な使用は、食道がん(HR 0.73、95%CI 0.58–0.92)、痛風(HR 0.81、95%CI 0.72–0.91)、慢性閉塞性肺疾患(HR 0.86、95%CI 0.80–0.93)、大腸がん(HR 0.86、95%CI 0.78–0.94)、慢性肝疾患(HR 0.87、95%CI 0.80–0.94)、心不全(HR 0.88、95%CI 0.81–0.96)、冠動脈性心疾患(HR 0.92、95%CI 0.88–0.96)の7つのNCDsについて、発症リスクが有意に低いことと関連していたと筆者らは報告している。
これらの結果から、グルコサミンの定期的な摂取が複数の加齢関連慢性疾患のリスク低下と関連する可能性が示唆されたが、因果関係の確認や健康的な加齢を支える役割を明らかにするためには、さらなる研究が必要であると筆者らは述べている。